2022年08月22日

良い演奏会のための「ゆるふわ作戦」

気候と性格は関係するというのは昔から言われている話だそうです。
暑さのピークは過ぎたのかなと思う今日この頃(でもまだまだ暑いかも)、なんとなく穏やかな気持ちで過ごせる気がします😃

ところで演奏する時に「○○の景色を浮かべて」という話をよくします。
特にその曲を作った人の出身地の景色は演奏のイメージに役立ちますね。
そこで良い演奏会にするためにゆるりとイメトレをしてみます。

景色はその土地の気候の中で育まれるもの。
次回演奏会の作曲者は曲順にリルバーン、シベリウス、アイヴズ、出身国でいえばニュージーランド、フィンランド、アメリカ(コネチカット州ダンベリー)。
これらの8月の気温をちょっと検索してみると、だいたいニュージーランド10℃代前半、フィンランド20℃代前半、アメリカ(広いのでコネチカット州)30℃付近らしいです。やはりこの時期は南半球のニュージーランドさんがちょっと羨ましい。
さてフィロムジカの演奏会が行われる12月はどうでしょうか。
ニュージーランドは20℃手前、フィンランドは―5℃、コネチカット州は0℃付近の模様。
ということで本番は穏やかな気持ちでスッと入って(実際そんな曲です)、「寒っ!」となって(指やらシンコペーションやら大変なので冷や汗かもしれません)、さっきより暮らしやすいねとみんなでワイワイ大行進!(個人の感想です)というイメージでいけば完璧でしょう、と勝手に作戦を立てています。

景色を気色に。
気色を音楽に。
残り4ヶ月頑張ります。
ほがらか太郎(Fg)
posted by 京都フィロムジカ管弦楽団 at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽談義 | 更新情報をチェックする

2019年05月26日

平成の管弦楽作品といえば・・?

この5月1日で平成が終わり令和という新しい元号が始まりました。

そこで平成を振り返ってこの時代にできた管弦楽作品にどのようなものがあるかと振り返ると、いわくつきの佐村河内守作曲の交響曲1番「HIROSHIMA」が真っ先に出てきてしまいますね(筆者は割と好きではありますが…)。
この作品は聞かれた方も多いと思いますので、それでは昭和の最後もしくは平成の最初となる1988〜89年にどのような作品ができたか調べてみました。

手元にある民音現代作曲音楽祭のCDで残念ながら89年のものがなかったので、昭和最後の年となる88年のものを聞いてみました。

・中川俊朗 合奏協奏曲第2番

・西岡龍彦 「闇のなかの黒い馬」

・土田英介 交響的譚詩

まあどの曲もいわゆる”現代音楽”で、一聴してどんな曲なのかなんてさっぱり分からないですが、土田作品は冒頭のメロディの楽想から作曲に取り掛かったと言うだけに比較的聴きやすいメロディが感じられ、どこかラヴェルとラフマニノフを足したような音創りで、こういう時代の作品が苦手な人も聞いてもらえるかな?と感じます。
余談ですが、中川俊朗氏はピアニストとしても達人で、以前某管楽器のソリストの伴奏で非常に難しそうな現代作品の伴奏をさらっと弾いておられました。こういった音楽に興味のある方は宜しければ聞いてみてください。
posted by 京都フィロムジカ管弦楽団 at 10:12| Comment(0) | 音楽談義 | 更新情報をチェックする

2017年12月20日

陽気な田舎のおじさん…?

先日の練習は管と弦に分かれてのセクション練習でした(・ω・*)
弦は人数が少なかったので、練習したいところを練習する、といった感じで自由にやっておりました◎
で、練習したのが、ドヴォルザークとブラームス。
時間がなくてブルックナーはさらえませんでした(・ω・`)

なんかブルックナーだけ除け者にされちゃってかわいそうなので、ここでお勉強することにします(・∀・´)
さて、今回わたし達が演奏するのは序曲ト短調なわけですが。
どういった曲なのでしょう?
知識に乏しいちぇろぱんだでは答えが出ないので、ブルックナー愛好家の遠藤さんに質問してきました!笑

Q1.いつごろ作られた曲なんですか?

 1863年に完成した作品で、この時ブルックナーは38歳でした。この年齢はモーツァルトやシューベルトが亡くなった年齢よりも上ですが、大器晩成だったブルックナーにとっては作曲家としての「青年時代」に当たります。彼にとって、ほとんど最初に作曲したフル・オーケストラ作品と言えます。

Q2.そもそもブルックナーとはどういう人物なんですか?

 ブルックナーは19世紀オーストリアの作曲家で、壮大な交響曲や慈愛に満ちたミサ曲などを作曲しました。風光明媚な農村で生まれ育ち、幼少期からカトリックの教会でオルガンを弾いていました。信仰心の篤い人でしたが、ビールが大好きという一面もあり、陽気な田舎のおじさんという雰囲気だったのでしょう。このためブルックナーの音楽は、大聖堂でオルガンが鳴っているような壮大な響き、農村風景のようなおおらかさ、神様への憧れに満ちた旋律、農村のお祭り騒ぎのような力強さ、などが特徴です。

Q3.この曲が作られた背景には何かストーリーとかあるんですかねぇ?

 作曲当時、ブルックナーは地元で有名な指揮者に弟子入りして音楽を勉強中でした。実はこの曲は、作曲の練習のために書かれた曲なんですよ! それでこんなに素晴らしい曲を書いてしまうなんて、やっぱりブルックナーは凄い作曲家ですね。

Q4.この曲の聴きどころは?

 Q2で書いたようなブルックナーの魅力が、わずか10分の作品の中にコンパクトにまとまっているのが良いですね。「ブルックナーは長すぎて嫌だ!」(交響曲は演奏時間がどれも1時間以上かかります)という人に特にお勧めです。それに加えて、作曲家としての「青年時代」の作品だけあって、若々しい躍動感があるのも、この曲ならではの魅力ですね。

image1.jpeg

陽気な田舎のおじさんブルックナー、、、なんか親しみやすくていいですね♪
質問しながら、わたしが一番勉強させてもらいました笑
posted by ちぇろぱんだ at 21:27| Comment(0) | 音楽談義 | 更新情報をチェックする
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