2023年02月21日

個人的二大ニュース(2023.02.21)

先日の日曜日、京都市街ではあいにくの雨の中京都マラソンが開催されていたようですが、フィロムジカでは来年1月の第52回定期演奏会に向けた選曲会議がありました。
メインにブラームスの交響曲第1番が選ばれたのですが、その決定と同時に私は1stの内々定をもらい、緊張とわくわくで既に来年が楽しみになりました。
やはりこれを機に以前から欲しかったアルトトロンボーンをやっぱり購入すべきか、真剣に迷い始めています……。
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また、午後からは岩井先生のご指導のもと合奏練習が行われたのですが、そこにホルンパートの見学で参加してくれていた大学の後輩が即決で入団してくれました!
団員が増えたことももちろん、紹介した後輩がフィロムジカを気に入ってくれたこと、そしてまた同じ場所で一緒に吹けることが感慨深く、嬉しい気持ちでいっぱいです。
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ですが、その前に次の第51回定期演奏会。まずはすぐそこに迫った初めての指揮者合奏に向けて、頑張っていきます。
まだまだ入団も間に合いますよ〜!

Tb. Y

posted by 京都フィロムジカ管弦楽団 at 06:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっとしたつぶやき | 更新情報をチェックする

2023年01月08日

助成金(2023.1.8)

新年おめでとうございます。
皆様にとって素敵な一年になりますように。

さて、前回の第50回記念定期演奏会は「公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団」様の助成を得て開催しました。
海外からの楽譜レンタルなどは経費負担が大きく、少しでも団員の負担軽減になればとはじめて応募したものです。

助成金の募集要項には「永年地域文化の振興に寄与」した団体とあり、申請書には、楽団創立以来のコンセプト、プロの興業では難しい「知られざる名曲」や「日本人作曲家の作品」の演奏実績、地域や海外の様々な団体との交流を記載しました。

美術・演劇など他分野も合わせて248団体の中から助成69団体のひとつに選んでいただけたことは、私たちの活動が地域の文化振興に少しでも役立っていると認めていただけた証だと、四半世紀在籍する古参団員として嬉しく思います。

さぁ、次回に向けて。
これからも京都フィロムジカは団員みんなで音楽を楽しみ、知られざる名曲を皆様にお届けしてまいります。

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(写真は演奏会当日に行われた助成金目録の贈呈の様子)

(Vn O)
posted by 京都フィロムジカ管弦楽団 at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっとしたつぶやき | 更新情報をチェックする

2022年12月04日

シベリウスとティコの超新星(2022.12.04)

今回の演目のシベリウス「クリスティアン2世」組曲は、16世紀のデンマーク国王クリスチャン2世を題材とした劇付随音楽です。実在のクリスチャン2世は、一説によるとかなりの邪智暴虐な王様だったようですが、その頃日本でも戦国武将たちが血腥い争いを繰り広げていたことを思うと、洋の東西を問わず相通ずる時代相というものがあったのかもしれません。シベリウスの組曲で言うと、終曲の「バラード」はそうした荒々しい時代の雰囲気をよく表現していると思います。

ところでクリスチャン2世の存命中に、同じデンマークでティコ・ブラーエという著名な天文学者が生まれています。彼は現代物理学の礎を築いた巨人の一人ですが、デンマークの有力貴族でもあり、デンマーク王室の庇護のもと研究を進めていたようです。デンマーク国王一族とも面識があったはずですが、クリスチャン2世は彼が23歳の時に没しているため(また晩年クリスチャン2世は幽閉されていたらしいので)、本人と直接対面する機会があったかどうかは不明です。

ティコ・ブラーエは、1572年にカシオペア座の方角で、金星ほどにも明るく輝く新星を観測しています。これは天空は永劫不変であるという当時の世界観を覆す大発見でした。この新星ですが、現在の研究により星が一生の最期に爆発した姿だったことが判明しています。これをティコの超新星と呼び、今年は爆発から450周年の節目の年に当たります。

ティコの超新星を現代の望遠鏡で観測すると、爆発した星の残骸が飛散して膨張していく様子を、今でもはっきりと捉えることができます。実はティコの超新星は私の研究対象でもあって、つい先日ちょっとした発見があったので記者発表を行いました。まさか自分の研究対象が、自分の演奏する曲とこんなふうに繋がるとは思っても見ませんでした。面白い巡り合わせだと感じています。

超新星爆発のガス加熱確認 残骸を動画化 京都大

画像はこの間の皆既月食の(失敗)写真です。観測の鬼だったティコ・ブラーエを見習いたいと思いました。
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(チェロ U)
posted by 京都フィロムジカ管弦楽団 at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっとしたつぶやき | 更新情報をチェックする